今年も終わりが近づき、来年の新NISA(成長投資枠)に向けた投資戦略を模索している中、ネット上では高配当株をお勧めする記事が目立ちます。しかし、私はこれに懐疑的。その理由を考えてみましょう。
高配当株が推奨される理由は、値上がり益だけではなく配当も非課税になるからです。これについて言っていることは分かります。では数字で計算してみましょう。
100万円利回り4%=4万円。約20%が税金。4万×20%=8000円
成長投資枠240万利回り4%=9万6000円。約20%が税金。9万6000円×20%=1万9200円
つまり投資枠をフルに使っても1万9200円しか非課税のメリットがありません。
ここで注意すべきは株価が1%下がると2万4000円下がります。10%下がると24万円です。売らずに一生持っておくというのであれば話が変わりますがネットで調べただけで高配当株を買おうとする人は正直この値下がりを耐えれないとおもいます。
値上がり益を狙おうとしても今年の相場は高配当相場でしたので、株価にもう織り込まれていて更なる選別は難しいです。
そしてそこで損切りするとNISA枠は損益計算ができず逆に税金を損するリスクが高まります。
以上の2点(配当の非課税メリットが少ない、値上がり益を狙うのが難しい)が懐疑的な理由です。